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建物の不同沈下調査・検討

 建築構造物を建設するにあたっては、建築後の構造物が有害な沈下を生じたり、損傷等が生じないように、事前調査等を行っておく必要があります。事前調査の重要性は、小規模な構造物から大規模な構造物まで調査手法の差はあるものの同じです。

<建物基礎の変状例>

 建物の基礎地盤の地耐力が不足していたため、不同沈下を生じ、基礎にクラックが発生したものです。事後調査結果をもとに、基礎の地耐力はやや不足しているものの、基礎の不同沈下量及び傾斜角とも基準値以内であること、沈下が継続していないこと、クラックが基礎底面まで連続していないことなどから、クラック部をエポキシ樹脂で充填する対策を行いました。
不同沈下による基礎のクラック発生
基礎底面まではクラックなし

<軟弱粘性土地盤での不同沈下例>

 軟弱粘性土層が16m以上と厚く分布する地点で、直接基礎構造の倉庫が倉庫内の荷重増加により圧密沈下を生じ、不同沈下が生じたものです。応急対策として、ジャッキアップに不同沈下補正を行いましたが、最終沈下量が100cm程度と大きいことが予想され、外周を新たに杭基礎構造の建物で囲みました。
斜め鋼材のたわみ
ジャッキアップによる不同沈下補正
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